• 第42回(令和6年度)

    大阪科学賞(OSAKA SCIENCE PRIZE)受賞者の横顔

     

    藤井 俊博(ふじい としひろ) 39歳

     

    現職: 大阪公立大学 大学院理学研究科 准教授

        大阪公立大学南部陽一郎物理学研究所 兼任研究員

    https://www.omu.ac.jp/sci/uhelab/

    略歴:

    2008年3月  大阪市立大学理学部卒業

    2010年3月  大阪市立大学大学院理学研究科修士課程修了

    2011年4月  日本学術振興会特別研究員DC2

    2012年9月  大阪市立大学大学院理学研究科博士課程修了

              博士(理学)取得

    2012年10月 東京大学宇宙線研究所 日本学術振興会特別研究員PD
    2013年4月  シカゴ大学カブリ宇宙物理学研究所 

              日本学術振興会海外特別研究員
    2015年4月  シカゴ大学カブリ宇宙物理学研究所 博士研究員
    2016年4月  東京大学宇宙線研究所 日本学術振興会特別研究員PD
    2018年12月 京都大学白眉センター 特定助教
    2018年12月 京都大学大学院理学研究科 連携助教
    2022年4月-現在 大阪公立大学大学院理学研究科 准教授
    2022年4月-現在 大阪公立大学南部陽一郎物理学研究所 兼任研究員

  • 研究業績:極高エネルギー宇宙線の観測的研究

     138億年前、この宇宙はビッグバンと呼ばれる極めて高いエネルギー状態からはじまりました。現在までの宇宙の成り立ちや銀河や星の進化、ブラックホールや中性子星、ガンマ線バーストといった極限宇宙天体の形成、ダークマターやダークエネルギーといった標準理論を超える新物理など、宇宙は人類にとって未だに多くの謎に満ちています。これらの謎を解明する新たな手がかりが、地球に到来する高エネルギーの放射線「宇宙線」です。これまでの観測で10の20乗電子ボルトを超える「極高エネルギー宇宙線」が地球へ到来していることが明らかになりました。地球最大の粒子加速器で到達できるエネルギーより1000万倍以上も大きいエネルギーをもつ宇宙線の観測は、その起源・加速機構の解明に加えて、ビッグバン直後の宇宙の成り立ちをひも解くことが期待されています。

     私たちの研究グループは、北半球で宇宙線への最高感度を持つテレスコープアレイ実験によって、観測史上最大級のエネルギーである2.44×10の20乗電子ボルトをもつ宇宙線「アマテラス粒子」を発見しました。他にも、通常は天体観測で使用されるすばる望遠鏡を宇宙線検出器として活用する新たな手法を見出し、ひとつの極高エネルギー宇宙線から生成された二次粒子群の「可視化」を報告しました。さらに、宇宙線への感度を飛躍的に向上させる次世代実験へむけて、世界中の宇宙線研究者との共同研究グループを新たに組織し、低コスト型の新型の宇宙線望遠鏡を使った宇宙線の検出に成功しました。

  • 記念講演:「極高エネルギー宇宙線「アマテラス粒子」の起源解明への挑戦」

    *動画で記念講演をご覧いただけます。

     

     

  • 第42回大阪科学賞 記念講演

    極高エネルギー宇宙線「アマテラス粒子」の起源解明への挑戦

    大阪公立大学大学院理学研究科 准教授
    大阪公立大学南部陽一郎物理学研究所 兼任研究員
    藤井 俊博

    はじめに

     138億年前、この宇宙はビッグバンと呼ばれる極めて高いエネルギー状態からはじまりました。現在までの宇宙の成り立ちや、銀河や星の進化、ブラックホールや中性子星、ガンマ線バーストといった極限宇宙天体の形成、ダークマターやダークエネルギーといった標準理論を超える新物理など、宇宙は人類にとって未だに多くの謎に満ちています。

     これらの謎を解明する新たな手がかりが、地球に到来する高エネルギーの放射線「宇宙線」です。これまでの観測で10の20乗電子ボルトを超える「極高エネルギー宇宙線」が地球へ到来していることが明らかになりました。地球最大の粒子加速器で到達できるエネルギーより1000万倍以上も大きいエネルギーをもつ宇宙線の観測は、その起源・加速機構の解明に加えて、ビッグバン直後の宇宙の成り立ちをひも解くことが期待されています。以下では、極高エネルギー宇宙線の観測的研究の最新成果について紹介します。

    1.観測史上最大級のエネルギーをもつ宇宙線「アマテラス粒子」の発見

     私は、北半球最高感度を誇る宇宙線実験であるテレスコープアレイ実験の建設作業から参加し、宇宙線の定常観測を続けています。極高エネルギー宇宙線は、地球大気へ入射する時に大量の二次粒子群「空気シャワー」を生成します。

     

     私たちの研究グループは、この空気シャワーを地表で計測する地表粒子検出器アレイで、図1の観測史上最大級の244エクサ電子ボルト(= 2.44×10の20乗電子ボルト)のエネルギーもつ宇宙線を発見しました[Telescope Array Collaboration, Science 382, 903-907 (2023)]。興味深いことに、この巨視的なエネルギーを持った宇宙線は、近傍の有力な起源候補天体が少ない「局所的空洞」と呼ばれる方向から到来しており、標準理論を超える新物理が起源となった可能性も考えられ、その成因について多くの議論が始まっています。

     

     2013年にノーベル物理学賞の対象となったヒッグス粒子は「ゴッド粒子」と呼ばれ、1991年に検出された320エクサ電子ボルトのエネルギーをもつ宇宙線は「オーマイゴッド粒子」と呼ばれています。今回の宇宙線は、発見者が日本人だったこと、現地時間の明け方に検出されたこと、今後もさらにこのような極めて高いエネルギーを持った第二、第三の宇宙線の検出が期待されることから「アマテラス粒子」と命名されました。

    図1 2021年5月27日にテレスコープアレイ実験の地表粒子検出器アレイで検出された244エクサ電子ボルトの

       エネルギーをもつ宇宙線「アマテラス粒子」。左上図はそれぞれの地表粒子検出器で検出された

       信号の大きさと時間差を示し、右上図は各検出器で得られた波形信号、下図は検出信号をもとに

       製作した科学イラストです。(提供:大阪公立大学/京都大学 L-INSIGHT、作画:武重隆之介)

    2.すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラによる宇宙線空気シャワーの「可視化」  

     私たちの研究グループは、天体観測で使用されるすばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラを直接貫通する宇宙線が作り出す飛跡に着目しました(図2)。すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラは、独自開発した100枚を超える大型 (6 cm × 3 cm) の撮像素子Charge Coupled Device (CCD) からなり、2013年から宇宙の星や銀河の観測を続けています。2014年から2020年までにすばる望遠鏡で撮影された約17,000枚の画像ついて宇宙線飛跡情報を再解析したところ、合計13枚において通常の宇宙線飛跡数より顕著に多い画像が見つかり、極高エネルギー宇宙線によって生成された空気シャワーを「可視化」できていることを報告しました [S. Kawanomoto et al., Scientific Reports 13, 16091 (2023)]。

     超広視野主焦点カメラを直接貫通する宇宙線を可視化できるこの方法は、従来の方法では不可能な空気シャワーを構成する粒子ひとつひとつを可視化できており、空気シャワー自身の理解をより深めることや、ダークマター探査の新たな手法として応用できる可能性も考えられています。また、通常であればノイズとして除去される宇宙線の飛跡を積極的に活用した、「捨てる神あれば拾う神あり」の解析となっています。

    図2 すばる望遠鏡で観測された空気シャワーの飛跡。約6 cm × 3cmの範囲には、ひとつの粒子が作り出された大量の二次粒子群「空気シャワー」の

      ひとつひとつの粒子が「可視化」されています。

    3.次世代実験へ向けた低コスト型の新型の宇宙線望遠鏡の先駆的開発

     私は、宇宙線への感度を一桁向上させる次世代実験へ向けた開発研究として、従来の望遠鏡よりも小さい集光部とわずか4本の直径20 cmの大口径の光電子増倍管で構成された、新型の宇宙線望遠鏡の開発を続けています。極高エネルギー宇宙線の観測に特化したデザインによって従来の10分の1という低コスト化を実現し、この新型望遠鏡を等間隔でアレイ状に設置することで感度を飛躍的に向上させることを目指しています(図3)。

     私たちの研究グループは、テレスコープアレイ実験サイトにこの新型の宇宙線望遠鏡を3台設置し、遠隔操作による極高エネルギー宇宙線の検出に成功しました [M. Malacari et al., Astroparticle Physics 119, 102430 (2020)]。この新型望遠鏡は、現在稼働中の宇宙線観測装置の性能を比較する目的としても使用されています。

    図3 極高エネルギー宇宙線の感度を一桁向上させる次世代実験による空気シャワー観測の概念図。右下にある望遠鏡が開発を進めている

       低コスト型の宇宙線望遠鏡であり、アレイ状に多地点に設置することで感度の飛躍的な向上をめざしています(提供:大阪公立大学/京都大学、作画:武重隆之介)。

    おわりに 

     大阪公立大学大学院理学研究科の「宇宙線物理学研究室」では、宇宙線の起源・加速機構の解明を目指し、観測的研究を日々進めています(図4)。本研究室では大学院生が主戦力となって、現代宇宙物理学の最大の謎のひとつである宇宙線の発生源の解明に挑戦しています。

     結びの句は、テレスコープアレイ実験の観測サイトの明け方に到来したアマテラス粒子が、まだ観測できていない宇宙の未知を知る、「みちしるべ」となる期待をこめて詠みました。宇宙線の研究は人生をかけて挑戦する価値がある、とても楽しい魅力的な研究分野です。誰も知らない宇宙の謎を明らかにするために、ぜひ一緒に研究しませんか?

    あまてらす まだ観ぬ宇宙の みちしるべ

    図4 大阪公立大学大学院理学研究科の宇宙線物理学研究室のメンバーたち。大学院生が主戦力となって宇宙線の観測的研究を日々進めています。

  • 用 語 集

    宇宙線

     1912年に発見された宇宙空間に存在する高エネルギーの放射線です。大部分が陽子であり、絶えず地球に到来しています。宇宙線は、1秒間に手のひらにひとつ到来しており、私たちの目には見えないですがとても身近な存在です。

    電子ボルト

     1電子ボルトは、電子が1 Vの電位差によって得ることができるエネルギーです。アマテラス粒子のエネルギーは244エクサ電子ボルトであり、とても小さいたったひとつの粒子ですが、40Wの電球を約1秒間も点灯できる巨視的なエネルギーをもちます。

    極限宇宙天体

     宇宙最大の爆発現象と考えられているガンマ線バーストや、大質量ブラックホールを中心に持ち、そこからジェットが放出されている活動銀河核、宇宙で最も強い磁場を持つ中性子星といった、宇宙空間に存在することがわかっている激烈な天体現象を示しています。これらは、宇宙線の発生源の有力な候補天体となっています。

    新物理

     存在することは知られているがその正体がわかっていないダークマターや、加速膨張しているこの宇宙に必要なダークエネルギー、他にも未知の素粒子や宇宙ひも、磁気モノポールといった、標準理論では説明できない新しい物理現象を指します。

    空気シャワー

     地球大気に入射した高エネルギーの宇宙線が、大気の原子核との相互作用によって電子・ガンマ線・パイオン・ミューオンなどの二次粒子の生成を繰り返しながら、地表に大量の粒子群となって到来する現象です。244エクサ電子ボルトのエネルギーをもつアマテラス粒子では約1000億粒子からなる空気シャワーが生成され、約50平方kmの範囲にわたって空気シャワーがほぼ同時に到来します。

    地表粒子検出器アレイ

     地表に放射線検出器を等間隔で並べることによって、ほぼ同時に地表に広がって到来する空気シャワーをとらえる検出方法です。テレスコープアレイ実験では、507台の放射線検出器を1.2 km間隔で設置した地表粒子検出器アレイによって、700平方kmに到来する極高エネルギー宇宙線の定常観測を2008年から16年以上続けています。

  • Q&A

    記念講演の際にいただきました質問に対して、藤井先生にご回答いただきました。

    アマテラス粒子等について

    ①アマテラス粒子の始点と観測地点との距離があまりにも遠く、数億年、あるいは数十億年前のエネルギーが観測されたため、表面的に局所的空洞から到来したように考えられるという可能性はありますか?②また、前文で「表面的」と書きましたが、このアマテラス粒子が大きな星の消失によって生まれ、そこが局所的空洞となったという可能性はありますか?

    ①可能性としてはあると思います。距離としては数億光年以内にアマテラス粒子の始点(発生源)が存在していることが予想されています。なんらかの理由(宇宙に存在する磁場によって曲げられるなど)で、局所的空洞から来ているように見えているだけかもしれません。②はい、十分考えられるかと思います。大きな星や銀河の衝突などがあり、その結果として局所的空洞が形成されたのかもしれません。

    ①加速器でアマテラス粒子のような極高エネルギー粒子の実験はできますか?②また、それによって新しい粒子の理論や、精度の高い実験につながるというような利点はありますか?③宇宙線観測によって今までの観測では見つけられなかった天体が観測されたことはありますか?④暗黒物質や新しい粒子の理論を解明するためには、この先どれほど宇宙線を観測すればよいですか?

    ①現在、加速器での到達エネルギーは10の13乗電子ボルトであり、アマテラス粒子とは7桁の差があります。地上では現在はできないですが、将来的には実現できるかもしれません。②はい、高エネルギー粒子がどのように反応するかを調べることは、宇宙線の精密観測だけでなく、この宇宙の成り立ちを理解するのに役立ちます。③宇宙線しか発していないと断定できた天体は、私の知る限りないと思います。すでにある天体から宇宙線が観測されたということばかりかと思います。④とても良い質問で、回答が難しいです。「わからない」が正直な答えになります。見つかりやすい理論が正しい場合は早く見つかりますし、見つかりにくい理論の場合はいつまでたっても見つからないことになってしまいます。

    ①空気シャワーは屈折によって起こっていますか?②その場合、アマテラス粒子は波の性質を持っていますか?

    ①屈折ではありません。イメージするのが難しいのですが、高エネルギー粒子と大気原子核との相互作用によって生成されます。湯川秀樹さんが予言したパイ中間子が大気中で生成されて、パイ中間子の生成を通じて空気シャワーが生成されます。

    ①以前、ボイジャー何号だったかあまり覚えていませんが、何か”音”を観測したと聞きました。アマテラスにも何か音(波による)はありますか?②またそれは、どのような音ですか?

    何を"音"と定義するかに依存しますが、少なくとも私たち人類が聞こえるような”音”はアマテラス粒子にはありません。

    空気シャワーの影響等について

    宇宙線が空気シャワーとなって地中に降りそそいだ後はどのようになりますか?(何かに変化したり、そのまま地中に残ったりするのか、という疑問です)

    エネルギーを失うと、地球にある物質に吸収されます。そのまま地中に残るイメージでよいかと思います。

    ①空気シャワーは人体に影響はありますか?②テレスコープアレイをヘリコプターで実験場所に搬入したのはなぜですか?

    ①ありません。むしろ宇宙線がほどよく降り注ぐ地球で生命が生まれたので、なにかしらの地球で生命が生まれる因果関係をつきとめたいと考えています。②現地へ向かう道も整備されておらず、短期間で効率よく設置できることが理由になります。

    実験方法、観測・推察方法について

    テレスコープアレイ実験にて、製作した検出器を南方向に設置するのはなぜですか?宇宙線は必ず南側から到来するためですか?

    ソーラーパネルに太陽が当たりやすくなるためです。また、宇宙線はあらゆる方向から到来しています。

    局所的空洞が、光では観えない天体によるものだった場合、どのように観測しますか?

    とても鋭い質問です。例えば、非常に重い重力源があればそのうしろにある銀河や星の像が曲げられる「重力レンズ効果」と言われるものがあります。この測定によってダークマターがどこにどれくらい存在しているかが明らかになりました。この方法を応用すれば、そこに非常に重たい重力源があることは確かめることができます。

    ①宇宙は地球から離れているからこそ、宇宙線がいつ頃の変化によって生じたのか推察するのが難しいと思います。この問題解決のために、どのような推察方法を用いていますか?②また、それによってどこまで確証を得られますか?

    ①光の観測と同様に、宇宙のどこで、いつ頃の変化によって生じたかを推定するのはとても難しいです。ですが、アマテラス粒子などの極高エネルギー宇宙線は、宇宙背景放射 との相互作用によって近傍の1.5億光年からしか到来できないと考えられています。宇宙の年齢が138億年であることを比べると、ごく近傍に発生源があるということを 制限できる利点があります。1.5億光年と数字は大きいですが、宇宙全体の大きさと比較すると小さくなります。②近傍から来ているだろう、ということは制限できますが、その中でいつ頃かを推測することは難しいです。やはり発生源を特定し、距離を推定することが重要になります。

    今の宇宙・今後の可能性について

    ①宇宙線の大きなエネルギーを電力のようなものに変換して人類が利用することはできますか?②宇宙背景放射の起源は今も存在していますか?

    ①現在では変換効率が悪く、今のところは実用的ではありません。ですが、将来的には利用できる可能性は残っているかと思います。②宇宙背景放射はビッグバンから38万年後に発したこの宇宙で観測できる「宇宙最古の光」になります。起源が今も存在しているか、への回答としては起源は今はなくなっており、そこから発した光がこの宇宙を満たしている、という理解になります。

    宇宙から来ている線の要素で何かをつくることは実現できますか?

    宇宙線のみで何かを作るという発想は素晴らしいですね。現在では、検出器を使って存在していることを明らかにはできますが、宇宙線のみを集めることは現在の技術では難しいですね。もし集めることができたと仮定すると、作られるものは私たちの身の回りにあるものになりますね。

    ①月などに鏡のような光が反射しやすいものを置くことで、たくさんの光を地球に送ることはできますか?②鏡なら、月に持って行っても良いと思うのですが、どのようにお考えですか?

    ①研究者の中でも月面天文台の構想が進んでいます。地球に存在する大気は、私たち人類にとっては必要不可欠ですが、天体観測の観点からはないほうがよいです。月面天文台は月に望遠鏡を置く計画となっています。提案している通り、もし鏡を月にしきつめることができれば、今よりもっと月が明るく輝き、地球に光を送ることができると思います。②はい、宇宙線の積載量が決まっていますので、少しずつですが持っていくこともできると思います。また鏡を持っていかなくても、鏡を作る装置と原料である銀を持っていくか、もしくは月のどこかに銀があれば、現地で鏡を大量生産することもできるかと思います。

    研究について

    大阪公立大学やその大学院で、宇宙の起源やその後について研究されている方はいらっしゃいますか?

    宇宙線研究も広い意味では、宇宙の起源についての研究につながります。高いエネルギー状態で何が起こるかを調べることは、宇宙のはじまりの非常に高いエネルギー状態のときの物理学を明らかにすることができます。大阪公立大学では、理論と実験の両輪によって宇宙の起源の研究を進めています。ぜひオープンキャンパスなどの機会にお越しいただければと思います。